家庭用電力単価の値上げ

インドネシアでの家庭用電力単価は、2022年6月までは
1,300VA~       Rp1,444.70/KWH

で一律同じ単価だったのですが、2022年7月より、以下のように契約電力が3,500VA以上の中~大容量契約世帯の電力単価が値上げになっています。
Rp1,444.70/KWH ⇒ Rp1,699.53/KWH
※なお、1,300VAおよび2,200VA契約はRp1,444.70/KWHのままです。

インドネシアにお住いの日本人の皆様は、エアコン等や家電・PC、井戸のポンプなどを使われている方が多いと思いますので、多くの方は3,500VA以上の契約ではないかと思います。

これによって、例えば、今までインドネシアで1万円ほどであった電気料金が1万2千円弱ぐらいになるかと思います。

※なお3500VAという契約は日本では30Aまたは40Aの契約と同等(35A契約が無い為)の消費電力に対応したイメージで決して大容量というわけではないです。
※インドネシアでは10年前ぐらいは、庶民の契約電力が450VAや900VAといった世帯が多かったため低消費電力製品が多い(炊飯器でも350Wなどもある)のでパワーや性能(炊飯器であれば炊き上がり)を気にしなければ、1300VAや2200VAでもかなりの電化製品を同時に使えます。
※最近では450VAは貧困層向けの電力契約となっており、補助が付いているため一般の方は新規契約できない状況かつ450VAの世帯も1300VA以上に乗り換えを奨励している状況です。

なお料金の細かい区分としては
R-1/TR  900VA    Rp1,352.00
R-1/TR 1300VA    Rp1,444.70
R-1/TR 2200VA    Rp1,444.70
R-2/TR 3500VA-5500VA Rp1,699.53
R-3/TR 6600VA-    Rp1,699.53
となっています。
長年各区分は値上げがあっても同一単価で推移していましたが、今回の値上げはインドネシアの経済成長・富裕層の拡大に加え、ロシアウクライナ情勢に関連した原油価格の高騰が引き金になった関係もあると思います。今後も原油価格の高騰が続けばR-1の2200VAとR-3の6600VA以上の料金帯についての差別化が図られる可能性があるかもしれません。(例えば2200VAがRp1550前後、6600VA以上がRp1800前後になるとか)

R-2区分からR-3区分へのアップグレードは、現状は同じ単価ですが、今後変わっていく可能性もあるので、ご注意ください。