🔥(再)火災に注意してください<周辺家屋への延焼を含む火災が複数件発生しています>🔥

マナド市内では、複数の家屋に延焼する火災が相次いで発生しています。10月12日だけでも、大規模な住宅火災が少なくとも2件発生しました。

住宅密集地では、出火元から離れていても、風向きや建物の構造によって短時間のうちに延焼する可能性があります。自宅で火を出さないことはもちろん、近隣で発生した火災に巻き込まれる可能性も考え、日頃から備えておくことが重要です。

Sindulang Satu
12日22時45分頃に火災が発生し、暫定情報では住宅27棟が被害を受けました。内訳は、半恒久建築約4棟、木材・合板等を使用した建物約23棟とされ、32世帯が住居を失ったと報じられています。

Sario
12日16時55分頃に火災が発生しました。報道では7棟が被害を受け、このうち3棟が全焼、4棟が台所や居間などの部分焼となり、11世帯・約60人が被災しています。死亡者は確認されていません。

旅行者・短期滞在者の方へ

ホテルやゲストハウス等に宿泊している場合も、施設内からの出火だけでなく、周辺の住宅や店舗などから延焼する可能性があります。

インドネシアにも建築物の防火基準はありますが、宿泊施設によって、火災報知設備、消火設備、非常口、避難経路、非常照明などの設備や、その維持管理・避難誘導体制には差があります。特に小規模なホテル、ゲストハウス、民宿型の宿泊施設などを利用する場合は、宿泊者自身でも確認しておくことをおすすめします。

チェックイン後には、少なくとも次の点を確認してください。

・自室から最も近い非常口と、もう一つの避難経路
・階段の位置(火災時には原則としてエレベーターを使用しない)
・非常口まで実際に通行できるか、途中に施錠された扉や荷物等の障害物がないか
・火災報知器、消火器、非常照明等の位置
・ホテルのフロントや緊急連絡先

非常口の案内図を見るだけでなく、可能であれば実際に廊下を歩き、階段や出口の位置を確認しておくと、停電や濃煙で視界が悪くなった場合にも役立ちます。
また、非常口や避難経路が荷物・家具等で塞がれていたり、案内図の記載内容と実際の状況が異なっていたりする場合も考えられるため、実際に通行できるかどうかも確認しておくことをおすすめします。

また、パスポート、現金・カード、携帯電話等については所在を把握しておき、パスポートの写しや必要な情報をスマートフォンやクラウド等にも保存しておくことをおすすめします。

ただし、すでに火災が発生し避難が必要な状況では、パスポートや荷物を取りに戻らないでください。持ち出せる範囲のものだけを持ち、人命を最優先に避難してください。

廊下や階段に大量の煙が入り安全に避難できない場合は、無理に煙の中へ進まず、可能であれば煙の侵入を防げる場所に留まり、消防・ホテル側へ自分の位置を伝えて救助を求めてください。

旅行前・滞在中には、外務省の海外安全情報を確認するとともに、短期旅行者の場合は「たびレジ」への登録もおすすめします。

火災に巻き込まれた場合の補償について

近隣からの延焼によって、やけど等の身体被害や、その後の治療・リハビリが必要となる場合を含め、また、家屋や家財に損害が生じた場合でも、十分な補償を受けられるとは限りません。

仮に出火元の住民に明らかな過失があり、民事上の賠償責任が認められたとしても、適切な賠償責任保険に加入していない場合や、実際に多額の治療費・休業損害・家屋や家財等の損害を賠償できるだけの資力がない場合には、判決等で賠償責任が認められても、実際に十分な賠償を受けることが困難な場合があります。

したがって、まずは、安全を確保し、安全な場所へ避難することが最優先です。
そして、「誰かが補償してくれる」ことを前提にせず、自分自身で最低限の備えをしておくことが重要です。

大使館・総領事館による邦人援護にも限界があります

海外で災害や事故に遭った場合、日本大使館・総領事館などの在外公館に相談することができます。パスポートを紛失・焼失した場合の再発給や帰国のための渡航書、医療機関に関する情報提供、家族・親族への連絡支援、緊急時の送金方法に関する助言など、さまざまな邦人援護を受けることができます。

一方で、在外公館の邦人援護は、被災後の生活費や損害を補償する制度ではありません。

原則として、医療費や緊急移送費、宿泊費、生活費、航空券代などを大使館・総領事館が本人に代わって支払ったり、病院への支払いを保証したりするものではありません。緊急事態であっても、まず本人や家族・親族、保険会社などによって必要な費用を確保することが基本となります。

特別な事情(本人に帰国費用を負担する資力がなく、家族・親族等からの送金も困難な場合など)により、帰国旅費の貸付など例外的な援護を受けられる場合もありますが、これは無償の給付ではなく、貸付の場合は原則として返済が必要です。したがって、「困ったときには大使館が費用を負担してくれる」ことを前提にすることはできません。

すぐに持ち出せる備えを

火災では、避難できてもパスポート、身分証明書、現金、携帯電話などをすべて失ってしまうことがあります。その後の宿泊、移動、医療、各種手続きにも費用が必要になります。

最低限、次のものについては保管場所を確認し、必要な場合には短時間で持ち出せるよう準備しておくことをおすすめします。

・パスポート
・KITAS、KITAP、KTP等の身分証明書
・銀行・保険関係の重要書類
・現金、銀行カード、クレジットカード等の当面利用できる資金
・携帯電話、充電器・モバイルバッテリー
・常用している薬(処方内容・薬剤名が確認できるもの)
・身の回り品(眼鏡、最低限の着替えなど)
※以下は、避難の妨げにならず、安全に持ち出せる場合に限ります。
・ビジネス上の書類やラップトップPC、重要データの入ったUSB等
・その他、再発行が困難な重要書類や貴重品

パスポートや重要書類については、紙のコピーだけでなく、スマートフォンやクラウドなどにも電子データを保存しておくと、原本を失った場合の手続きに役立ちます。

また、緊急時に家族・親族などから送金を受けられる方法や、当面の宿泊・移動・生活に使用できる資金についても、平時のうちに確認しておくことをおすすめします。

近隣で火災が発生した場合

乾燥した状態が続いている時期には、小さな火でも周囲へ急速に燃え広がることがあります。

「少し離れているから大丈夫」「周囲の人も避難していないから大丈夫」と判断せず、煙の流れ、炎の方向、風向きなどを確認してください。風向きが変われば、短時間で状況が急変することがあります。

そのため、状況をスマートフォンで撮影したり、野次馬として見物したりするのではなく、その時間を、万一の避難に備えてパスポートなどの重要書類や持ち出すべき物品を確認するために使ってください。

そして絶対に火災現場に近づいて見物することは避け、危険を感じた場合には、貴重品を取りに戻ることよりも人命を優先し、早めに安全な場所へ避難してください。