2024年4月17日20時頃(マナド時間)に発生したタグランダン島沖のルアン島火山噴火の影響(空路)

2024年4月20日現在、2024年4月17日20時頃(マナド時間)に発生したタグランダン島沖のルアン島火山噴火の影響でマナドの空港である、サム・ラトランギ国際空港は終日閉鎖されています。発着便は全便欠航となっております。

マナド方面へご旅行を検討されている方は、空港や航空会社の最新の情報をご確認ください。
なお、ゴロンタロやテルナテ方面の航空便は現時点では通常運行されているようです。

サム・ラトランギ国際空港のインスタグラム
https://www.instagram.com/samratulangi_airport/

火山活動は自然現象ですので早期に終息することも数か月(それ以上)続くこともあります。
これによって上空の火山灰の影響で直接噴火が無くても、噴火後しばらくの間、航空機が欠航したり空港が閉鎖されることがあります。
これは上空を漂う火山灰微粒子を航空機のエンジンが吸い込むと高温の燃焼室やタービンに火山灰が溶融して付着します。これによってエンジンが詰まりエンジン停止などのトラブルにつながるリスクが増加する為です。

マナドの空港が閉鎖された場合、緊急で帰国するなどの必要が生じた場合、近隣の空港は、北マルク州のテルナテ空港(スルタン・バブラー空港)とゴロンタロ州のゴロンタロ空港(ジャラルディン空港)がありますがどちらも遠い為それなりの労力が必要となります。
テルナテへは海路で、ゴロンタロへは陸路で移動するしかなく、最短でそれぞれ一昼夜かかります。これらの空港から飛行機でジャカルタへ向かう事になります。
また風向きによっては、火山灰が流されてきて、これらの空港の空域へかかる恐れもあり、そうなると火山灰の影響がなくなるまで欠航や空港閉鎖などになる可能性もあります。
ご旅行のスケジュールや旅行保険などは十分に余裕を持った計画をされるようご検討をお願いいたします。

〇VAAC: DARWIN ダーウィン火山灰情報センター
http://www.bom.gov.au/aviation/volcanic-ash/darwin-va-advisory.shtml
「RUANG」タブを開いて「View Graphical Advisory」ボタンをクリックすると影響地域の地図が出ます。

〇FAAによるNOTAM情報
https://notams.aim.faa.gov/notamSearch/nsapp.html#/
WAMMと入力してSarchボタンをクリックします。WAMMはサムラトランギ空港のコードです。

2024年4月20日現在は以下のように表示されます。

AD CLSD DUE TO RUANG VOLCANIC ASH

これによって、RUANG火山の灰の影響で空港が閉鎖されていることが分かると思います。NOTAMおよび略称についてはネットで調べてください。